『冷たい熱帯魚』

冷たい熱帯魚

エロと暴力のカオス『冷たい熱帯魚』

冷たい熱帯魚 | Movie Walker

30代から味わう邦画
エログロに耐性があるなら、園子温作品も見てみよう! おすすめは2011年の『冷たい熱帯魚』…エネルギーを持て余すすべての現代人を目覚めさせる、精力剤的な映画です。
近年、『ヒミズ』や『希望の国』など、震災をテーマにした作品を撮っている園子温監督が2011年2月に放ったディープインパクト『冷たい熱帯魚』。海外でも喝采を浴びた暴力とエロのカオスを、あなたも味わってみましょう。心臓の弱い人は要注意です。

<『冷たい熱帯魚』…あらすじ>
小さな熱帯魚店を営む主人公の男は、ある日娘の万引きを通して、村田という同業の男と知り合う。ガハハ系の高圧オヤジ・村田のテンションに引き込まれて娘を彼の元に預けることになった主人公だが、実は村田は血も涙もない冷徹な殺人鬼で…。

<痛快なるダークヒーローの檄!>
この作品の見所は、何と言っても殺人鬼・村田に扮するでんでんの怪演。普段はお人好しを演じることが多いこの俳優ですが、この作品を見た後では、もう悪人にしか見えなくなるはずです。とにかく常に上機嫌で、異様にテンションが高い。始末した人間を解体するときにも鼻歌を口ずさみ、超男性的な振る舞いで、次々と気弱な主人公に檄を飛ばします。
「おまえみたいな野郎はな、すぐに怪我するんだよ! なんでかわかるか? おまえは自分の足で立ったことのない、腰抜けだ!」「殴れ、俺をオヤジだと思って殴って来い!」
もちろん殺人鬼・村田は反社会的な存在です。しかし彼の語る言葉には、確かな血と肉と骨があり、見る者の意識を奮い立たせます。ぬるい時代に生きている「草食系男子」には特におすすめできる作品です。また、そろそろ勃ちが悪くなってきてバイアグラを使用し始めている40代前半の男性も、この過激な映画から下半身の元気をもらえるかも!?
そうそう、40代から勃起不全が多くなるという面白いデータを見つけたのでご紹介します⇒2013年度/ED初診・再診・男性人口構成比率比較表|浜松町第一クリニック

<超悪趣味な作品…エログロ系が苦手なら避けよう>
執拗に描かれる人体解体ショー…中には、切り取った血まみれの性器を見せるシーンや、生首を見せるシーンもあります。また、ヌードのセックスシーンもあり。破滅的なエンディングには、のびのびと「スケーターズ・ワルツ」がBGMとして掛かるなど、一貫して非常に悪趣味な作品です。エログロ系が嫌いなら、この映画はスルーしておきましょう。
近年の日本にはなかった、突き抜けたテンションを持つ映画です。徹底してブラックなコメディ映画とも言えるでしょう。最近、なんだか元気がない…という人にもとてもおすすめです。ジャパニーズジョーカー・村田から異様な元気と笑いを分けてもらいましょう。

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