『王妃マルゴ』

ジェーンエア

貴族たちの陰鬱な映画『王妃マルゴ』

「王妃マルゴ」は、イザベル・アジャーニ主演の、フランスで作られた映画です。16世紀フランスの、貴族たちの華やかな生活が見られる半面、虐殺シーンなどもあり、全体的に陰鬱な映画です。ちなみに原作者はあの有名な「三銃士」を書いたアレクサンドル・デュマです。

<王妃マルゴ あらすじ>
16世紀、王女でカトリックのマルゴは、プロテスタントのナヴァール王アンリと政略結婚することになります。宗教的な対立を緩和するための結婚だったため、お互いに対する態度はとても冷めていました。

マルゴは結婚初日から城を出て、街を歩き回るのですが、そこでプロテスタントの青年ラ・モールに出会い一目惚れします。マルゴとラ・モールはそれから何度も密会するのですが、ある事件が起こったことによって、罪を被せられたラ・モールは処刑されてしまいます。 マルゴは亡くなったラ・モールの首を抱きしめて悲しみました。

<サンバルテルミの虐殺>
日本人だと今一つ実感が湧かない宗教戦争ですが、ご存知の通り、ヨーロッパでは宗教的な対立によってたくさんの戦いが起こりました。この話でも、プロテスタントの大量虐殺が起こります。マルゴの母、カトリーヌがマルゴとアンリの結婚式に集まったプロテスタントを大量に殺害することを計画し、事件は起こりました。この虐殺によって、マルゴたちの暮らす城や町は血の海になります。たくさんの人が血まみれになって倒れている映像にはぞっとします。16世紀のヨーロッパの貴族というと華やかな印象ですが、実際には策略が渦巻いていて、休まる時がない危険な場所でもあったのかと思わされます。

<奔放なマルゴ>
マルゴは王妃ですが、何人も恋人がいました。兄たちとまで関係があったとされ、淫婦マルゴとも呼ばれます。史実では62歳で死ぬまで奔放に恋に生きたといわれています。映画でもマルゴは王妃という立場に捕らわれることもなく、ひたすら自由に生きています。

マルゴは女性ですが、男性が62歳までそのように奔放に生きていたら、EDの問題で悩むこともありそうです。けれど、マルゴの時代ならともかく、現代であればバイアグラなどの治療薬もあるので、そんなに心配ないのかもしれません。ただ、バイアグラはネットで買うことができず、必ず医師に診察してもらってから受け取る薬なので注意が必要です。

<年を取らないイザベル・アジャーニ>
主人公のマルゴはイザベル・アジャーニが演じています。とても綺麗で、絶世の美女と言われていたマルゴの役にぴったりです。血生臭いシーンが多い中に彼女が映ると見惚れてしまいそうです。

10代か20代にしか見えないイザベルですが、出演当時、なんと39歳でした。公に発表された情報ではありませんが、彼女は年を取らないハイランダー症候群なのではないかと噂されています。この病気は60歳近くまで年を取らず、ある一定の時期になってから急激に年を取るとされています。病気自体があくまでも噂なのですが、とても実年齢に見えないイザベル・アジャーニを観ていると、噂を信じてしまいそうです。ストーリーはもちろん、この映画を観るときには、イザベル・アジャーニの40歳近くには見えない美しさにも注目してみてください。

観ると少し気分が重くなってしまう映画ですが、迫力があって映像もとても綺麗です。歴史上有名な事件を映像で観てみたいという方にもおすすめです。

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