『小さな恋のメロディ』

小さな恋のメロディ

「小さな恋のメロディ」は日本人の感性だけが理解した映画

小さな恋のメロディ | Movie Walker

日本人の感性は、世界でも突出して鋭くナイーブです。たとえば、80年代を代表するロックバンド「クイーン」を世界で最初に認めたのは日本のロックファン。イギリスのバンドなのに、イギリスでもアメリカでもヒットせず、日本で火が付いたことで世界的なバンドになりました。

アメリカでヒットしたのは日本で大人気になった2年後です。現代のアメリカでは、ようやく80年代ロックバンドの金字塔として崇められていますが、アメリカ人の感性はその程度ということなのでしょう。

71年のイギリス映画「小さな恋のメロディ」も、世界中で日本人だけが認めた映画です。映画の素晴らしさと日本人の感性の鋭さを同時に再認識できますので、ぜひもう一度観てみましょう。


<ビージーズのヒットは日本人のおかげ> 映画は公開が終わるとそれっきりですので、この映画が世界中で火が付くということはありませんでしたが、使われたビージーズの曲はその後大ヒット。主題歌「メロディ・フェア」は映画公開の2年前の曲ですが、イギリスではまったく見向きもされず埋もれていました。しかし、日本で映画が評価されたおかげで、曲も大ヒットとなったのです。

現在では、ビートルズなどと並んで世界のアーティスト・トップ5に選ばれるビージーズ。驚異的なアルバム売上枚数を誇っていますが、日本人が、「小さな恋のメロディ」を評価したからこそです。日本人の「見る目」の素晴らしさを象徴しています。


<脚本を書いたのは、何とアラン・パーカーだった!> ダウンタウン物語、ミッドナイト・エクスプレス、フェーム、エンゼル・ハートなど70年代後半から80年代にかけて大ヒットした映画を監督したアラン・パーカー。パーカーが最初に手掛けた映画が、この作品です。監督としてではなく、脚本家としての処女作品。無名な人の作った映画だっただけに、あまり注目されなかったという面もあった「小さな恋のメロディ」ですが、日本ではそんなことは関係ありませんでした。

映画そのものの持つ「純粋な愛」の魅力に、日本の多くの人々が気が付いたのです。テレビでもその後何十回と放送され、日本のテレビで放映された映画としてはおそらくトップでしょう。ちなみに、テレビ版の吹き替えでメロディ役をしていたのは、杉田かおるです。


<マークレスターはマイケル・ジャクソンの子どもの父親> イギリスでもアメリカでも、主演のマークレスターが映画スターであることはほとんど知られていません。マーク・レスター自身の告白により、マイケルジャクソンの子どもの父親であること判明したため、「マイケルの精子提供者」として有名ですが、かつてビージーズをヒットさせた映画の主役だったことはほとんど誰も知らないのです。

彼を精子提供者に選んだことで、マイケル・ジャクソンが「小さな恋のメロディ」の大ファンだったことは分かりました。純粋な心の持ち主にしか理解できない映画なのでしょう。

世界中で、マイケル・ジャクソンと日本人だけが認めた映画「小さな恋のメロディ」。ぜひもう一度観てみてください。

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