『マイフェアレディ』

マイフェアレディ

一度観なおしてみたい恋愛映画「マイフェアレディ」

マイフェアレディ | Movie Walker

1964年公開のオードリー・ヘプバーン演じるミュージカル映画です。アカデミー作品賞を受賞しました。古い作品ですが、今でも広く愛されています。そんな「マイフェアレディ」について紹介します。


<『マイフェアレディ』あらすじ>
イライザはなまりの強い花売り娘でした。彼女を偶然見かけた言語学者のヒギンズ教授は、一緒にいたピカリング大佐と、彼女を舞踏会で通用する立派なレディにできるかどうか賭けをします。最初はひどい英語をしゃべっていたイライザですが、ヒギンズの教育と彼女自身の努力によって、ついに上流階級の言葉をマスターします。競馬場で社交界デビューするイライザですが、話し方は美しくなっても、中身が下町にいたときのままだったため、散々な結果に終わり、ヒギンズは恥をかきます。しかし、次に参加した大使館のパーティーでは見事にレディを演じきります。

イライザが舞踏会に通用するようになるかという実験は成功しました。ところがヒギンズはピカリング大佐と健闘を称えあいますが、本人のイライザには目もくれません。イライザは自分を一人の人間として扱ってくれないことに傷つきます。イライザはヒギンズの家を出て、ヒギンズの母親の家へと向かいました。イライザに秘書的な役割もさせていたため、いなくなって困ったヒギンズは彼女のところへ行きます。しかし、イライザに会っても罵って、そのまま帰ってきてしまいます。ヒギンズが家で彼女の声を録音したテープを聞いているところへ、イライザは戻ってきました。


<飽きない3時間>
「マイフェアレディ」は、観ていて主人公を応援したくなる作品です。下町の花売り娘だったイライザがどう変わるのかにドキドキしながら観られるはずです。最初、がさつな様子で登場するイライザですが、次第に変わっていき、社交界でドレスを着てしゃべる姿がとても美しいです。イライザの努力する姿や、次第に自我を持っていくシーンに心を打たれます。下町を馬鹿にして、偏屈気味なヒギンズ教授も、どこか不器用で憎めません。

また、イライザとヒギンズ教授のやり取りにもはらはらします。ヒギンズ教授と一緒にいるピカリング大佐はイライザのことを丁重に扱うのですが、ヒギンズは彼女のことを下に見ています。それでついにイライザを怒らせてしまいます。偏見を改め、最後は素直にイライザがいなくなったことを悲しんでいるヒギンズ教授の姿に感動します。上映時間は2時間55分と長いですが、ずっと飽きることなく観ていられる映画です。


<オードリー・ヘプバーンへの批判>
日本でも大変有名なオードリーですが、「マイフェアレディ」の裏で多くの批判を受けました。

「マイフェアレディ」は、もともとブロードウェイで舞台として公演されていました。その時にイライザ役を務めていたのは、ジュリー・アンドリュースです。映画化されることになったとき、多くに人が映画版でもジュリー・アンドリュースが主役を務めると思いました。しかし、制作会社であるワーナー・ブラザーズは、オードリー・ヘプバーンにイライザ役を頼みました。

世間はジュリー・アンドリュースを主役に選ばなかったことで、ワーナー・ブラザーズのジョージ・ワーナーを批判しました。特にジュリー・アンドリュースを支持していたミュージカルファンは、キャスティングに強い不満を持ちます。批判はオードリー・ヘプバーンにも及びました。

また、「マイフェアレディ」はミュージカル作品で歌うシーンがたくさんあるのですが、ほとんどをマーニ・ニクソンという歌手が吹き替えています。女優本人が歌っていないということで、多くの人が批判しました。ミュージカル作品で女優ではなく歌手が吹き替えをするということはよくあることなのですが、主役になれなかったジュリー・アンドリュースに同情する当時の雰囲気も手伝って、非難が集中してしまったようです。上記のジュリー・アンドリュースは、1964年のアカデミー賞で主演女優賞を獲得したのですが、オードリーはノミネートさえされませんでした。その理由は、歌が吹き替えだったためと言われています。

しかし、オードリーは最初から吹替のつもりで出演したわけではありませんでした。彼女は厳しい練習をして、全ての歌を自身で歌っています。彼女が契約時に聞かされたのは、一部が吹き替えになる可能性があるということだけでした。しかし、完成してみると、ほぼすべての歌はマーニ・ニクソンの歌に吹き替えられていました。大ヒットし、アカデミー作品賞にも選ばれた作品ですが、陰ではそのような苦労もあったようです。

TO TOP