『ネバーエンディングストーリー』

アリスインワンダーランド

『アリスインワンダーランド』

この映画は、1985年に日本で公開され、大ヒットした映画です。若い時に映画館で観た方も多いのではないでしょうか。当時には珍しかったファンタジーの大作で、同名のあの有名な曲が主題歌になっています。子供向けの作品ですが、大人が見ても引き込まれるほど、セットや登場する生き物は作りこまれています。ミドルエイジになった今、もう一度観返したら、幻想的な世界に浸れるはずです。

<『ネバーエンディングストーリー』あらすじ>
いじめられっ子の主人公バスチアンは、いじめっ子に追いかけられて逃げ込んだ古書店で、「ネバーエンディングストーリー」というタイトルの本を見つけます。店主からはその本は危険だから読まないようにと止められますが、どうしても気になったバスチアンはこっそりその本を盗み出します。彼は読むうちに、すっかり本の中の世界に入り込んでしまいます。本の中身が、映画の大部分を占める構成になっています。

バスチアンが読む「ネバーエンディングストーリー」は、崩壊しかけた「ファンタージェン」という国を救うため、アトレイユという少年が冒険する話です。彼は愛馬と一緒に危険な道を進み、ファルコンという空を飛ぶ生き物に助けられながら、ファンタージェンを救おうと奮闘します。アトレイユに感情移入しきっていたバスチアンですが、本の中とバスチアンのいる現実世界が連動しはじめたことに気づき、最終的に物語の結末に大きく関わることになります。

<映像>
ネバーエンディングストーリーは1984年に西ドイツ・アメリカで製作され、日本でも1985年に公開されました。今から30年以上前の映画です。昔の映画なので、CGですごくリアルに作られているというわけではないのですが、色々な生物や幻想的な背景セットが、丁寧に作られています。特に代表的なキャラクターのファルコンは、鱗までリアルに作られていて、架空の生き物なのに本当に存在しているようです。主人公と同じように、映画を見ている観客もファンタージェンの世界に浸ってしまいます。

<原作者ミヒャエル・エンデとの衝突>
「ネバーエンディングストーリー」の原作は、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」です。この映画は、小説の前半部分を映像化したものです。小説の方では、この後バスチアンがファンタージェンに入り、アトレイユのように冒険する話が続きます。

実は、映画版のラストに、ミヒャエル・エンデは激怒したそうです。映画の結末は、バスチアンがファルコンの力を借りて空を飛び回り、いじめっ子たちに仕返しをするというものでした。これはミヒャエル・エンデの意図と真逆の結末で、裁判沙汰にまでなりました。ラストでバスチアンが町を飛び回る映像は、爽快感があって明るい終わり方なのですが、ファンタージェンの力を借りるだけで成長していない映画版の主人公が、ミヒャエル・エンデには許せなかったようです。

原作者との衝突のため、小説の後半部分は映像化されることはありませんでした。2,3と映画の続編が出ていますが、こちらは完全なオリジナルストーリーです。

原作者との確執といった問題はあるにせよ、迫力ある映像の素晴らしい映画です。昔観たことがあるという人でも、年を重ねてからもう一度観たら、新たな発見があるかもしれません。休日などにゆっくり観てみてはどうでしょうか?

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