『タクシードライバー』

タクシードライバー

アメリカンニューシネマの代表作『タクシードライバー』

タクシードライバー | Movie Walker

20代までに見るべき洋画
アメリカンニューシネマの代表作『タクシードライバー』。後にいくつもの映画でパロディされた有名な台詞やシーンも目白押し! ファッションだってカッコいい主演デ・ニーロの全力を注いだ演技に注目しましょう。
ロバート・デ・ニーロの出世作でもある『タクシードライバー』は1976年に公開されました。世界的に有名なカンヌ映画祭のパルムドール(最優秀賞)を受賞した作品でもあります。この作品以降、マーティン・スコセッシ監督とデ・ニーロのコンビは長く続き、『レイジング・ブル』『グッドフェローズ』『カジノ』などの名作を次々と世に送り出していきます。監督・俳優の作品群を追うきっかけにもなるはずなので、ぜひご鑑賞ください。

<『タクシードライバー』…あらすじ>
ベトナム戦争の帰還兵トラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)はひどい不眠症に苛まれている。眠れない時間を有効活用するため、彼はタクシーの運転手として働くことになる。車窓越しに目にするニューヨークの汚れた街並み…。娼婦のアイリス(ジョディ・フォスター)との邂逅もあり、トラヴィスはやがて大統領選の候補者の殺害計画を立てる…。

<デ・ニーロ・アプローチに感激>
この作品で目を引くのは、やはりロバート・デ・ニーロの圧倒的な演技力です。彼の役作りの特徴は、その人物に徹底的になりきるための下準備を欠かさないこと。

以前『ゴッドファーザー PARTⅡ』でマフィアのドンの青年期を演じたときは、作品の舞台であるシチリアに住み込んで、現地の人たちの言葉使いを完璧にマスターしました。
『タクシードライバー』の際も、実際にタクシーの運転免許を取り、ニューヨークの町でドライバーとして働いています。気付いた客に、「あんた、デ・ニーロだろ!? やっぱり映画界は難しいんだな。オスカー獲っても、タクシーの運ちゃんになる世界だもんな」と言われたという逸話も残っています。
デ・ニーロの過剰なまでの役作りは、「デ・ニーロ・アプローチ」という造語さえ作らせました。心身共に病んだ主人公になりきった、この名優の見事なアクトに注目です。

<行動の後には…>
始終暗い表情を見せるトラヴィスも、終盤である過激な行動に出た後は、実に晴々とした顔つきに変わっています。彼の行いは決して褒められたものではありません。しかし、「考えているだけでは何も変わらない」ということを教えてくれます。家に閉じこもって憂鬱な考えばかり巡らしている若者にとっては、素晴らしい映画体験となるでしょう。

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